二流。

バイク乗ったり自転車乗ったり写真撮ったり。

グッツィで気ままに... Ⅳ

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Leica M10-P / Summicron 35mm f2(1st)

ジェラートで回復して再びグッツィを走らせていると、通りがかった橋の上からの景色を撮りたくなったので停車。川やら空やらを適当に撮っているとリラックスしてくるのは不思議だ。逆にどう撮るか悩むあまりにテンションが上がってくることもあるが、総じて写真を撮ることは自分の世界に入ることができる行為なのだろう。

 

そんな時草むらから物音が。時期は早いがバッタか何かかと思い目を凝らしてみるが見つけられない。しかしあまりに連続的にパチパチと聞こえてくるので不思議に思っていたら、カラスノエンドウの音だとしばらくして気が付いた。黒くなると触って弾けることは知っていたが、熟れきったものが自然に弾けているものは初めて見た。適当に走っていてここを通ったのも偶然だし、写真を撮ろうとしてバイクを降りたのも偶然、そしてちょうど弾けるタイミングに居合わせたのも偶然だなぁと思うと少しだけ愉快になった。しばらくはその音を聞きながら、写真には写らないだろうこの偶然を撮ることに挑戦してから帰路についた。

何があったわけではない、だけど色々あってちょっとだけ元気になって帰ってきたショートツーリングだった。(おわり)