二流。

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Elmar 3.5cm展

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Leica M10-P / Summaron 35mm f3.5

Elmar 3.5cmというライカレンズがある。画角は35mmで薄型で非常にコンパクトな、今から90年弱前に生まれたレンズだ。このレンズ限定での写真展が企画されると聞いてとても興味が湧いた。所有したことのないレンズだが、ネットで漁った作例と、手持ちのElmar 5cm、Summaron 35mmの使い勝手から想像してみるとそれは単なるレギュレーション以上に奥の深い企画だと思ったのだ。確かな素性の良さを持ったレンズではあるだろうが、最短撮影距離などの弱点もある上に何かを強調させるような描写でもないので、きっと作品とするには撮影者の力量が問われるだろう。

丁度というか何というか、SNSで交流をさせていただいている方も多数参加されるということで、小なりとも知った方がこの企画にどのように取り組まれたのを知るのは参考になると思い、伺ってみることにした。作品はどれもアプローチがそれぞれ違い、多様な表現でどれも素敵な写真だった。また暗室に通い出したばかりの身には綺麗なモノクロ手焼きの作品を間近にみる貴重な機会でもあった。短い滞在時間ではあったが、機材に頼り切らない表現の可能性、手焼き写真の凄さを感じられたよい経験になった。

縁があれば自分もこの3.5cmのElmarを手に入れて、使ってみようかなと思っている。もしかしたらほんの少しだけ、また写真というものを知ることができるかもしれない。

 

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