
Leica M10-P / Summilux 35mm f1.4 (2nd)
モザンビークとスペインのパビリオンにも入ることができた。しかし何というか、「らしくない」。イメージするその国よりも、テクノロジーや最新の研究が全面に出ているという印象を受けた。
けれどこれは、自分の勘違いだった。
万博とは「既知」や「固定観念」をなぞる場ではなく、その国の立地や歴史を土台にして現在とこれからを発信する場なのだと理解した。
この写真はスペインパビリオンで撮影したものだ。照明によって人も部屋全体も染められる中、ポストカードの空の青色だけが映えている。これ自体はテクノロジーというほどの仕組みではないかもしれないが、ポストカードという今では少し懐かしさを感じるような媒体、伝統を紹介しながらスペインらしさのある青い空と、コントロールされた照明。まさに伝統と未来の交差点のようなこの展示を見た時、スッと腑に落ちた。
見るもの触れるものが楽しく、未来に期待した空気からか来場者もスタッフも明るく楽しげだった。会場全体に元気と活力がある。あの1970年の万博をもう一度!という意見にはどこか冷ややかな見方もあったが、この今では珍しくなってしまったポジティブな空気を指してのことなら、もう一度やってほしいという声にも今ならうなずける。閉塞感のあるこの国で、必要だったのはこういったものなのかもしれない・・・
できれば今度は、子どもたちも連れて来てみたい。暑さや混雑の問題はあるけれど、子連れでも楽しめるような工夫も随所に感じられたので幼いわが子らでも訪れることはできるだろう。欲張って長時間滞在したりパビリオンにこだわったりしなければ親子ともども楽しめると思う。