Leica M10-P / Summilux 50mm f1.4 (2nd)
森の中で光を浴びる若木に目が留まって撮った一枚。しなりのあるシルエットが凛と、堂々としていて舞台上の女優のように見えた。Summiluxの開放で若木を浮かび上がらせて、現像では陽の当たらないところを暗く引き締めてドラマチックに仕上げた。
しかし同じ被写体でも同行していたshigitoki氏が撮った写真ではまた違った印象を受ける。
この日は同じ画角の短焦点レンズを使っていたが、撮った写真はずいぶん違う。勿論画角がたまたま揃っただけでレンズ、ボディに現像も何もかも異なるので同じ写真になるはずはないのだが、そういうことではなくそれぞれ見えている景色が違うんだな、と改めて実感した次第。考えてみれば「写真表現」である以上一種の自己表現なので撮り手の内面が滲み出るのは当然か。写真が写すのは人のココロの中なのかもしれない。
また写真という趣味は撮る分野も幅広く、面白いことにレンズ、ボディ等の機材選択にも各々の思想と哲学が滲み出てくる。そんな違いを集めて纏めて、本にする遊びをしていて、現在第3号を製作中。自費出版の同人誌ではあるが、完成の暁には当Blogでも紹介したい。